第6回きゅーはく女子考古部〜遺跡で自作古代食ランチ〜

秋晴れが気持ちいい10月下旬のとある日・・・

今回の活動の舞台は、福岡県朝倉市平塚にある

平塚川添(ひらつかかわぞえ)遺跡公園です!

こちらは弥生時代後期〜古墳時代初期(紀元2〜3世紀)の大規模な集落遺跡で、

最盛期には数百人が生活していたと考えられています。

筑後川支流の小石原川中下流の低地にあり、

多重の環濠(かんごう=お堀のこと)に囲まれているのが特徴です。

集落には竪穴住居高床式倉庫祭殿集会所などの

建造物が復元されているだけでなく、

出土した花粉や樹木の葉、木の実などを基に、

当時の自然環境も再現されています。

緑豊かな集落の様子がとても素敵ですね*

当時もこんな様子だったのでしょうか。

古代食を作るのにバッチリなロケーションです!

 

早速、朝倉市教育委員会の中島さんに遺跡についてお話を伺います。

発掘のときに見つかるのは建造物の柱のです。

なので、実際にどんな構造のものが建っていたのかは分かりません。

そのため、現在復元している建物は資料や調査結果をもとにしつつ、

「こんな建物だった可能性もあるのでは?」

と、構造に少し工夫をしているのだそう!

生活の痕跡から、当時の暮らしを想像してるんですね〜(^^)

また、平塚川添遺跡は川の中下流にあるため水気の多い土地です。

集落を囲う環濠は地盤の水気を抜く役割もあるんだとか。

ただ、土地の水分のおかげで、状態のいい木製品が多く出土しています。

農耕具や建物の建材、机などの家財道具、

はたまた高床倉庫などに備え付けられるねずみ返しまで!

 

平塚川添遺跡について詳しくなったところで、

古代食クッキング スタート

 

〜〜〜〜きょうのこんだて〜〜〜〜

 

仝殿緤篤り雑炊(山)

古代米入り雑炊(海)

C肉のグリル

い匹鵑阿蠅んとん

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

さてさて、どんな料理になるのでしょうか・・・(^^)ゴクリ

 

今回は、お鍋代わりに弥生土器(レプリカ)を使っての調理に挑戦!

まずは、住居の中と外に石を組んで炉を作ります。

土器が倒れないように安定感をもたせつつ、

薪を入れるスペースを確保。

さまざまな形・大きさの石を積むのはなかなか難しい・・・。

焼肉の網用の炉も作りました!

そして料理に必要なのは・・・火!

!!

 

というわけで、火おこしやってみましょう!

 

まずはお手本に、中島さんのデモンストレーションです。

遺跡にある火おこし道具を使います。

教科書などでよく見るアレです(^^b

上下に手を動かして、木の棒を回転させ、

摩擦で火種を作ったら

煙の出ている火種を

もふもふのゆりかご(麻ひもをほぐしたもの)にうつして

手に持って振る!!

すると・・・

煙が!!!

この中で炎を大きくして、炉にうつします。

 

部員さんもチャレンジ!

手を上下に動かします。

動かすスピードが上がります!

ゆりかごでキャッチしてふりふり!

火がついています!!

炉の薪に着火!!!!!!!!!

火力が強めです!!

別の住居でも火がつきました。

これで炉の準備はOK!(^^)!

火がつかないと調理ができないので一安心。

 

続いて、食材の下ごしらえです。

雑炊の具やグリル用のお肉を切り分けます。

この立派なお肉は猪肉!

大きなかたまり!!!!

こちらは、害獣を駆除している猟師さんから分けていただきました。

早速焼いてみます。

香ばしい香り・・・(*^_^*)

素材の味を生かしまくります!!

 

土器で作るのは、古代雑炊

出土した弥生時代の土器には、

お米がこびりついていることがあるのですが、

そのお米は粒がどろっとした状態だそう。

そのため、当時は雑炊にして食べていたのではないかと考えられるのです。

 

土器に白米と古代米(黒米)、水、昆布をいれて火にかけます。

古代雑炊(山)には猪肉としいたけを、

古代雑炊(海)にはぶつ切りにした鯛とアサリを入れました。

山の幸と海の幸のどちらも味わえる贅沢なラインナップ!

水を足したり、塩で味を調えながら1時間ほどぐつぐつ火を通せば・・・

完成!!!

黒米の割合は少なめですが、白米が紫色に染まっていますね☆

具材のうまみがぎゅっと詰まっておいしい〜\(^o^)/

葉っぱや土器に食事を盛り付けてみました!

ぐっと雰囲気が出ましたね!

とても素敵な食卓です♪

 

デザートは、どんぐりきんとんです。

どんぐりの中でも、街路樹にもあるマテバシイ

あく抜きをしなくても食べられます。

みんなで硬い殻と渋い薄皮を剥いて、

土器でわかしたたっぷりのお湯でゆでます。

やわらかくなったら、つぶす!つぶす!

お湯で溶かしたはちみつをいれてさらに混ぜ、

きんとんのようにラップを使って丸く成形すれば、

完成!!!

そぼくな甘みと、どんぐりのほくほく感がありました*

 

メニューが出揃ったところで、みんなでいただきま〜す!

11時から作り始めて食べ始めたのは14時半。

時間もかかったし、慣れない作業も多くて大変でしたが、

やっぱりみんなで作って食べるご飯は最高!

 

弥生時代の人たちも、こんな風に力を合わせて

ご飯を作って一家だんらんしていたのかなあと思った1日でした。

 

次回も九博を飛び出します!

乞うご期待\(^o^)/★☆

 

 

 

 

 

 

 

 

投稿者 | 989edu |
「自在置物 かまきり」を触ってみよう!

当館では、現在

[明治150年記念]特別展オークラコレクションが開催中です。

https://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s52.html

 

数ある展示品の中で今回は、自在蟷螂置物(じざい かまきり おきもの)について、ご紹介します!

自在蟷螂置物

 

甲冑(かっちゅう)職人の技術を用いて作られた「自在置物」

金属を叩いて成形する鍛造(たんぞう)や、金属を溶かし、型に入れて作る鋳造(ちゅうぞう)、

パーツ同士を鋲(びょう)でつなぐ、といった甲冑作りの技術を駆使して作られた動物や昆虫の置物は、

飾って美しいだけではなく、本物と同じように動く!というところに魅力があります。

 

そこで!

展示されている自在置物がどのように動くのか、触って体験していただけるよう、再現しました!

自在置物 蟷螂

↑当館教育普及チームが制作したカマキリ。

 

展示されている自在蟷螂置物と比べると、このようになります↴

 

◎◎◎自在蟷螂置物◎◎◎

江戸時代に制作

鉄製・鍛造、鋳造か

体長は7.3cm

●●●再現したカマキリ●●●

構想含め制作期間3ヶ月

低融点金属(スズなどの混合)・鋳造

体長は展示品のおよそ2倍(厚みなどは倍以上)

 

まず、どの関節が動くのかを念入りに調査し、設計図を描きました。

自在置物 蟷螂

外見だけではなく内部の構造が重要となります。

 

ある程度、構造の予想がついたところで、いざ制作開始です!

’甘擇埜況燭鮑遒蠅泙后

自在置物 蟷螂

原型を元に、シリコン型を作ります。

自在置物 蟷螂

シリコン型に金属を流しいれます。

自在置物 蟷螂

自在置物 蟷螂

各パーツができました!

ここから、動く箇所を作ります。

自在置物 蟷螂

穴をあけ、そこに小さく切ったワイヤーを通し、両側から叩いて止めます。

自在置物 蟷螂

足の関節ができました!

自在置物 蟷螂

触覚、首、羽、鎌も順番に作り、各パーツを合わせます。

自在置物 蟷螂

完成

少し重めですが、胴体部分をゆっくり持ち上げてみると、鎌や、足が自然に動きます。

ぜひ会場で触ってみてくださいね。

 

オークラコレクションは、11月6日より後期展示が始まりました!

展覧会は12月9日(日)までです!

紅葉も見頃!

ぜひ九博にお越しください♪

投稿者 | 989edu |
第5回きゅーはく女子考古部〜古代アクセサリーを作ろう!〜

第5回きゅーはく女子考古部は、4期生部員企画第1弾!

自然の素材を使った

古代アクセサリー作りです

今回使う素材は

鹿角貝殻(ベンケイ貝)滑石(かっせき)の3種類。

実際に、これらに模様を刻んだり、削って形を整えたりして

加工したものが各地で見つかっています。

 

まずは顧問による古代アクセサリー講座です✍

素材の特徴やアクセサリーの背景について教えてもらいました。

鹿角貝殻は、肉や身を食べた後の副産物として、

釣具などの日用品やアクセサリーの部品に加工して使われていたそうです。

 

鹿角の中央には髄が通っていて、横に輪切りにすると中央に黒いつぶつぶがあり、

縦にスライスすると真ん中で線状に黒い髄が現れます。

出土したアクセサリーを細かく観察することで、

素材がどの方向からカットされて使われたのかということも分かるんです!

貝殻の中央を割って作られたブレスレットが貝輪です。

特に、南の島にしか生息していない貝で作った貝輪は

富の象徴だったそう。

 

滑石勾玉の素材として有名ですよね。

鹿角や貝殻よりも加工がしやすくて◎。

同じ滑石でも意外といろんな色があるんです!

 

次にアクセサリー班のお二人が、調べたことや実際に作ってみた感想をレポート!

3つの素材の特徴を資料にまとめて、素材選びの参考にしてもらいました♪

お二人は鹿角を笛にしたり、

滑石の勾玉にマニキュアを塗ってツヤツヤにしたり・・・

女子考古部ならではのアイデアですね(^^★

 

また、班長が鹿角の獣くささを取り除くためにお湯で煮てみたところ・・・

ダシが出ている!?ということで

鹿角スープを作って持ってきてくださいました\(◎o◎)/!!

味付けは塩のみで、素材そのものの風味が引き立ちます。

早速みんなで試飲〜♪

大人の味だったようで、好みが分かれるようでした(^^)v笑

 

さあ、どんなアクセサリーが出来上がるのでしょうか??

まずは素材選びから〜

迷っちゃいますね!

 

一番人気は加工のしやすい滑石

砥石ややすりなどで削ったり磨いたりして、形を整えていきます。

定番の勾玉はもちろん、

しずく型

お花型(和菓子みたい!)

などなど、思い思いの形にアレンジされたものも

 

鹿角は金属製の棒やすりなどを使い、中央のを取り除いてから

表皮を好きなように削ります。

孔をあけるのには電動ドリルを使いましたが・・・

悪戦苦闘!!

30分以上かけて、ようやく貫通しました。

電動工具や金属でも歯が立たないのに、

昔の人はいったいどうやって加工していたのか・・・

 

貝殻では貝輪作りに挑戦!

鹿の角で中央を割ってみています。

貝殻はものすごく硬いので、穴を大きく広げるのが大変!

部員さんいわく、割れやすいところとそうでないところがあるそうです。

割れたところをやすりで整えて、完成!

 

また、貝を使った装飾品のひとつに貝符というものがあります。

貝殻の中央部分を加工したおふだ状のもので、片面にレリーフが施されており、

孔があいているものはつなげていたと考えられています。

こんな感じです↓

※鹿児島県歴史資料センター黎明間所蔵資料を参考に描きました。

 

こちらも果敢に制作に挑んだ部員さんが・・・!

すごい!これだけ形を作るのにもすごく時間がかかりますが、

貝符に近づいていますね!

苦労しながらも、「家で続きをします!(*^_^*)!」と

目をキラキラさせていました★★

 

そんなこんなであっという間に時間が過ぎ・・・

お披露目会です

紐で工夫したり、素材を組み合わせてみたり、

個性が光ってますね!!

今後はぜひ貫頭衣とコーディネートした姿も見てみたいです♪

 

それにしても、こんなに硬い素材を

見事に加工した古代の人たちって本当にすごいですよね。

いろいろな知恵や工夫があったんだろうな〜と改めて感心したのでした。

 

さて、次回はどんな活動になるのでしょうか!

お楽しみに(^o^)/

投稿者 | 989edu |
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