鏡を見る目が変・わ・る・か・も?!

いよいよ、夏本番 すいか

ちょっと歩くだけでも、汗だくになりますね〜 汗 汗

 

さて、ふだん何気なく見ている鏡。

みなさんは今日、鏡を見ましたか?顔

例えば、「あ〜っエクステンション髪がボッサボサだな〜涙」と、あわてて洗面台で直したり・・・くし

 

そんな身近な鏡ですが、古代の人々は、自分の姿を見るだけでなく

太陽の光を反射させて来世で再生を願う祭祀の道具や、権力の象徴としても使っていました太陽

古代の人々にとっての鏡は、現在とは異なる使い方や意味をもつ、重要なものだったと思うと

何だか興味が沸いてきませんか?? びっくり

 

例えば、これは4階文化交流展示室にある、

「魏志倭人伝」にも出てくる、伊都国(いとこく)の王様のお墓を復元した模型やじるし

伊都国とは弥生時代の国で、現在の福岡県の西側の糸島市にあったとされています。

 

伊都国王墓 甕棺実物大模型 弥生時代 紀元前1世紀末

 

 

 

この模型の裏側に回ってみましょう・・・・走る

 

 

 

 

おぉぉぉ〜びっくりエクステンション

 

 

タイムカプセル?!薬 のようなフシギな形ですね〜びっくり

これは、大きな甕の口と口を合わせた、『甕棺(かめかん)』で、

弥生時代の北部九州でしか見られない、とても珍しい埋葬方法です!

 

 

 

 

ちょっと中を覗いてみると・・・

 

 

 

 

王様の身体をぐるっと取り囲むように、青銅鏡などの副葬品が並べられています。

鏡がいかに大切なものとして扱われていたかが分かりますね びっくり

この風習は、次の古墳時代になっても続くんです 顔

 

三角縁神獣鏡 福岡市卯内尺古墳出土 古墳時代4世紀 九州国立博物館所蔵

 

三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)は、古墳時代前期(4世紀)を代表する鏡で、

同じ鋳型からつくられた鏡が各地で出土しています。

王と王との間の絆のあらわれでしょうか?!

 

鏡の背面には、中国の神仙思想などに基づく文様や銘文が刻まれました。

よく見ると、神様の像や、伝説上のけもの・・・そして、お魚の文様も!

 

  

    <神様>          <けもの>           <2匹の魚> 

 

 

また、古墳時代後期(6世紀頃)になっても、鏡から各地とのつながりが分かります。

この時代は、鏡に粘土を押し付けて型をつくる、同型鏡といわれる「鏡のコピー」が行われ

そのコピーは繰り返されていったそうです。

後の時代になるほど、鏡の文様が粗くなり、傷も付くようになりました。

 

こちらの鏡は何と、韓国・百済の武寧王(ぶねいおう)のお墓から出てきた鏡と同じもの!!

このことから、日本と韓国とのつながりが伺えますね。

 

 

百済武寧王陵と同型の鏡 (左:鏡面 右:背面)

伝滋賀県野洲市三上山下古墳出土 古墳時代 6世紀 九州国立博物館所蔵

 

 

 

魚佩(ぎょはい)韓国三国時代 5〜6世紀 東京国立博物館所蔵

 

ちなみにこの「百済武寧王陵と同型の鏡」には、一緒に埋葬されていた

大刀の飾り(魚佩)が背面にくっついて出土しました

(※画像の赤い線は、魚佩の跡が分かるようになぞったものです。) 

 

このように、所蔵品の背景や、時代の流れを比べながら見てみると

時代によって鏡の作り方が異なることや、その時の日本各地や海外の国々とのつながりなどが

具体的に見えて来るんです 手電球

 

これから鏡を見る目が変わるかも・・・ びっくり びっくり

 

暑い日こそ、歴史を肌で感じながら、きゅーはくで涼みませんか?風鈴 うちわ

4階文化交流展室で、お待ちしています!ばいばい

 

  

 

投稿者 | 989tenji |
大公開!メイキング・オブ・クロマニョン人!その1 〜刺さるよ!骨針〜

今回のメイキング・オブ・クロマニョン人(別名:夏夏休みの自由研究シリーズ2017夏は、

クロマニョン人が洋服を作るために欠かせなかった 骨針です針

縫い針

↑骨針だけで縫えます!

 

さむ〜〜〜い氷河期を乗り越えるために、狩りで手に入れた獣の毛皮を

身にまとって暮らしていたクロマニョン人。

 

動物の骨やトナカイの角で作った縫い針は、糸を通すための穴があいていて、

毛皮をつなぎ合わせたり、洋服を体に沿った形に仕上げるのに非常に重宝したことでしょう。

骨針の発明は、クロマニョン人の生活の質をぐんと上げたに違いありません。

 

というわけで、骨針はクロマニョン人を語るには欠かせないアイテムの一つに数えられるのです!

 

まずは鹿の骨を活用し、針作りにチャレンジしましたきらきら

笛作りと同じく、骨の処理は一通り済ませています!

 

々を切り出す

万力

鹿の骨は厚みがあってしっかりしているので、とっても とっても 硬いです。

二人がかりで万力や骨を押さえながら糸のこを入れます。

危ないので軍手を着用!

真っ二つ

なんとか真っ二つにできました。

切るだけでおよそ30分くらいかかります。すでに疲労困憊・・・。

 

骨髄を取り除く

骨の中には骨髄が詰まっているので、これを取り除きます。

↓ ハンドドリルなどでガシガシすると・・・

とってもスッキリ!きらきら

 

おおよその針のサイズに切り出す

細い金属の工具で、針の形に何度もなぞります。

これを繰り返して、針を作りやすい大きさに切り出します。

↑ ゴリゴリ中

↑ ゴリゴリ

↑ おっ! 線がくっきりしてきましたね。

↑ 下に敷いた新聞の文字がなぞった跡から見えてきています。

↑ 余分な箇所を切り落とせば・・・

完了!

 

づ崟个埜Δ亜穴をあける

続いて、切り出した骨をひたすら研ぎます。

すると、

↑ この長さから、

↑ 短くなった!まだまだ〜

ほどよく細くなったところで穴をあければ、

骨針の 完☆成 \(^o^)/

 

ここまででおよそ1日かかりました!

いやはや、鹿の骨の硬さにびっくり・・・。

その分、布に何度刺しても折れません。

鳥の骨でも作ってみましたが、薄くて脆いのですぐ折れてしまいました。

作るのに時間がかかる分、脆いと何度も作り直す羽目になるので、

頑丈であることはとても大事ですね!

 

実は骨だけでなく、鹿の角でも針を作ってみました!

針編、次回につづく!!

 

 

 

投稿者 | 989edu |
大公開!メイキング・オブ・クロマニョン人!◆ 噌笛が鳴るまで〜

今回のメイキング・オブ・クロマニョン人(別名:夏夏休みの自由研究シリーズ2017夏は、

クロマニョン人が演奏していたといわれる 骨笛です笛

骨笛ひも付き 

↑鹿の骨の骨笛(完成)。首に下げられるよう、ひもをつけました

 

クロマニョン人は、人類で始めて楽器を使って音楽を楽しんでいたといわれています。

その証拠に、

鳥の骨で作られた笛や、

鹿の足の親指の骨で作られたホイッスルが見つかっていて、

この二つは展示会場でもご覧いただけます!

 

こ、これは、クロマニョン人をプロデュースする以上、

作らないわけにはいかない・・・!!

 

使命感に駆られ、ここでもあくなき探究心を発揮したわれわれ教育普及チームは、

さっそく骨の調達に動いたのでした。

 

歩く     歩く     歩く     歩く     歩く

 

各方面へはたらきかけた結果、さまざまな骨が集まりました。

・カレー屋さんのタンドリーチキンの骨(わたしたちがおいしくいただきました)

・きゅーはく職員からゆずってもらった鳥の骨(精肉店、お弁当のおかず)

・居酒屋の豚足の骨(教育普及チームの一人が食して入手)

・とある筋からゆずってもらった鹿の骨

 

ご協力いただいた皆さま、ありがとうございました!

鹿の骨まで手に入るなんて、きゅーはくネットワーク恐るべし。

 

さて、骨が集まったところで製作開始です。

まず加工の前に、次のような骨の下処理が必要です。

 

”縮未量分を取り除く→お湯でゆでる:1〜2時間

△海咾衂佞い燭肉と軟骨を取り除く→パイプ用洗浄剤に浸す:5時間〜1日

C脂する→除光液(アセトン含有)に浸す:1日〜3日

ぬ品のにおいを取り除く→天日干しをする:1週間〜2週間

骨 瓶詰め

↑パイプ洗浄剤に浸されている骨たち

 

下処理だけで1週間以上もかかるとは・・・。

クロマニョン人はもっと手短にすませていたかとは思いますが(笑)

いよいよ加工です!

 

ところが、

「さ〜、下処理が終わったら穴をあけて完成だ〜♪♪」なんて

のんきに考えていた私たちは、壁にぶち当たることになるのです。

 

 

穴を開けても・・・

 

音が・・・

 

鳴らない・・・!!!

 

 

落ち込むヘッタ

↑残念さをあらわにしているヘッタ

 

そう、笛は筒に穴をあけただけで「ピィー♪」と

機嫌よく音がなるようなシロモノではなかったのです・・・!

 

加工は、

 

々の端を切り落とす

骨切断

中心部にたっぷりと詰まっている骨髄をかき出す

髄なしと髄あり

↑左:骨髄を取り除いた鹿骨 右:骨髄が詰まっている鹿骨

 

吹き口と窓の穴をあける

吹き口←吹き口 

窓←窓

た瓩い討澆

ヌ弔襪泙猫を試行錯誤する

 

という手順で行います。

 

ここで音が鳴るような仕組みを作るポイントになる工程が

吹き口と窓の穴をあける

なんですね。ここで、笛の仕組みを図示すると↓のようになります。

 

↑笛の断面図

 

左から息を吹き込む形を想定しています。

笛が鳴るとき、吹き込んだ息が直進するものと窓に抜けるものに分かれています。

そこで、うまく息の通り道を作るために、吹き口の位置

長方形にくり抜かれた窓の下辺の角度(上図赤丸部分)を調整しなければならないのです!

 

 

たとえば、吹き口を中央+窓の角度90度とすると、

窓から息が出ることができないため、音がなりません。

 

 

そのため、吹き口を下方&斜め+窓の下辺90度未満にすると、

二つの穴に息が流れて音が出るようになります!

 

ここに行き着くまでに作った笛の数・・・22個

↑この倍近くの個数があります。

 

今回は鳥・豚・鹿の3種類の骨を使いました。

結果的に一番うまく作れたのは鹿の骨です鹿

骨の厚みがちょうどよく(鳥は飛行向きの軽量化のために最も薄く、豚は鹿ほど厚くない)、

窓の下辺の角度がつけやすいからだと私たちは考えています!

 

とはいいつつも、鳥の骨でも鳴りそうな予感がしたので、

ぜひおうちで試してみてくださいね

 

笛が鳴るまで、たくさんの試行錯誤を重ねました・・・。

ナイトミュージアムでは、ヘッタやザッパが上手に吹いてくれてうれしいです♪

ぜひ、お近くでご覧ください!

 

 

ナイトミュージアム

「クロマニョン人現る!!」

2万年の時を超え、タイムスリップしてきたクロマニョン人に会いに行こう!

日時:平成29年 8月4日(金) 17時00分〜20時00分の間に数回登場

         8月18日(金)*追加実施
         9月1日(金)
*追加実施  

会場:九州国立博物館 特別展会場

料金:本展観覧券が必要

 

 

投稿者 | 989edu |
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