第8回きゅーはく女子考古部 〜目指せ石器名人!後編〜

女子考古部、石器作り後編です!

石器には、石を打ち欠いて作る「打製(だせい)石器」

磨いて作る「磨製(ませい)石器」があります。

今回は、打製石器のうち東名遺跡でも出土している矢じり作りに挑戦です!

 

まず、大きな石を石器作りに適した大きさと厚みにするため、割ります雷

この作業はとても難しいので、名人お二人にお願いしました!

女子考古部 石器作り

今回使用した石は2種類。

サヌカイト(安山岩、硬く、叩いた時の音からカンカン石ともいわれる)

と、

黒曜石(ガラス質の石)

です。

この2種類が打製石器の主流の材料です。

↑サヌカイトを岩永さんが、↓黒曜石を山下さんが割ってくれました。

女子考古部 石器作り

サヌカイトは、佐賀県多久市のものです。

黒曜石は、北海道の白滝山のものを使います。

九州だと他にも伊万里市の腰岳産の黒曜石が質の良いことで知られています!

女子考古部 石器作り

名人、熟練の技であっという間に割ってしまいました。速い………っびっくりびっくり

石器の石は、割りたいところにしっかりと、道具を当てないといけません。

そのためには、当てる部分を軽く叩いたりして平らな面を作っておきます。

女子考古部 石器作り

上手にあたれば、思い通りの大きさの石に割れます。下手だと予想外の割れ方をします。

石斧みたいな大きなものを作ろうと思ったら、大きい石の破片が必要になる…ので、

粉々にならないように割らなくてはならないということですね!発見

しかも、ムダなく必要な大きさの破片を作らなくてはなりません。

技術がいりますね!

割ろうとする石の大きさに合わせて、打ちつける道具の大きさも変えます。

お二人は名人なのでゴーグルもつけず軽装ですが、

良い子はマネしないでくださいね!!

石にも、木目と同じように割れる方向があります。

その方向が違うと、破片が飛び散り、自分の方に飛んできて危険です!危険

あっという間にあたりは破片だらけに…。

女子考古部 石器作り

名人が割った黒曜石の破片で、りんごりんごを剥いてみますキラほし

女子考古部 石器作り女子考古部 石器作り

手を切らないように気をつけながら…スルスル剥ける!!

切れ味は最高でしたキラ

お昼をはさんで、いよいよ矢じり作りです。

女子考古部 石器作り

使う道具は、革と、手ごろな砂岩の石。

あとは銅製の道具を使います(古代では鹿の角などを使います。今回は代用です。)

まずは、小さめの薄い破片を選んで…。

女子考古部 石器作り

端から順に形を整えていきます。

押圧剥離(おうあつはくり)とよばれている作業です。

叩くのではなく、銅製の道具をギュッと石の端に押しつけて、少しずつ石を割る方法です。

女子考古部 石器作り

先ほど、名人たちがやっていたように、平らな面を作ったりしながら…。

道具のあてどころによっては、望まないところでパリンッと簡単に割れてしまいますガーン

割れた瞬間の悲鳴があちこちで聞こえていました。

女子考古部 石器作り

真ん中の形を整えるのが難しい。石が厚いほど力がいります。

矢じりは、獲物の体内にしっかり刺さらなくてはいけないので、

外側はなるべく薄く、内側が少し厚めを目指します!

女子考古部 石器作り

大人も子どももみんな真剣!目

コツは、裏表を交互に少しずつ剥離(はくり)させることでしょうか。

女子考古部 石器作り

完成品です!

部員さん作の黒曜石の矢じりですハート

女子考古部 石器作り

こちらはサヌカイト。

サヌカイトのほうが硬めです。

女子考古部 石器作り

こんなに、たくさん作った部員さんもいました!

 

さあ、これで終わりではありません。

女子考古部 石器作り

石器班が獲物を用意していますよ。

せっかく矢じりを作ったのだから、使ってみないと☆

弓矢は安全面を考えて、名人の岩永さん作のものを使います!

女子考古部 石器作り

矢じりは、松脂(まつやに)で矢の先端に取り付けられています。

女子考古部 石器作り

山下さんが持ってきたのは、アトラトル…見覚えがある方、いらっしゃいますか?

ラスコー洞窟に居たクロマニョン人が持っていた投槍器です!

詳しくはこちらをご覧下さい!→世紀の対決!高校生VSクロマニョン人!!

女子考古部 石器作り

いざ、狩る!!

………

結果をお知らせすると、弓矢はかな〜り難しかったですが、見事命中させている部員さんもいました!

これで、ごはんも手に入りますねいのしし

 

番外編として、「山下さんの火おこし講座」が行われました。

先月の古代食の活動では、火をおこせず悔しい思いをしました。

山下さんは……

女子考古部 石器作り

女子考古部 石器作り

一瞬で火種ができた!火

道具を変えても10秒もあれば火がつきます。

女子考古部 石器作り

われわれ、古代の暮らしをするには、まだまだ修行が足りないようですびっくり

でも矢じりは作れるようになりましたよ!きらきら

女子考古部 石器作り

石器名人になるのはこれからです。

名人の岩永さん、山下さん、佐賀市教育委員会の西田さん、佐賀市観光協会さま

ご協力ありがとうございました!

投稿者 | 989edu |
第8回きゅーはく女子考古部 〜目指せ石器名人!前編〜

今年最後の活動は、部員企画第4弾!

石器作りです

女子考古部 石器作り

矢じりという矢の先につける石器を作ります。

果たして、上手に作れるでしょうか?

盛り沢山の活動でしたので、前編後編に分けてお届けします!キラキラ

 

今回は、佐賀県佐賀市の東名(ひがしみょう)遺跡におじゃましました。

女子考古部 石器作り

 

女子考古部 石器作り

東名縄文館には、縄文人がのこした道具貝塚の断面などが展示されています。

女子考古部 石器作り

今は平地の遺跡周辺…なんと8000年前は海岸だったんです!びっくり

大昔に起こった温暖化現象の影響で海面が上昇し、有明海がすぐそこにあったんです!

貝などの食料が手に入りやすいという理由で、この海岸線に縄文人が住み着きました。

彼らの暮らしの跡は完全に埋まってしまっていますが、

有明海特有の粘土層のおかげで、出土する遺物の状態は、とっても良いんですにこにこ「くろ」

女子考古部 石器作り女子考古部 石器作り

木を割って裂いて、編まれた編みかご。

現存している日本最古の編みかごです!

女子考古部 石器作り

貝殻は食べるだけではなく、腕輪や灰にするなど様々なことに使っていました。

女子考古部 石器作り

貝殻で模様をつけた土器!

女子考古部 石器作り

8000年前のどんぐり…

女子考古部 石器作り

人や犬やなんだかわからない動物の排泄物…

女子考古部 石器作り

アクセサリーにするつもりだったのでしょうか?

縄文人の作りかけの鹿の角など…。

生活の痕跡がしっかり残っているんですよ!!

ロマンが詰まっていますね〜感動

佐賀市教育委員会の西田さんに、詳しく解説していただきました!

女子考古部 石器作り

とても面白くて、部員さんも興味津々!

 

そんな東名遺跡から出た石器がこちら。

女子考古部 石器作り女子考古部 石器作り

黒曜石の矢じりや、安山岩(サヌカイト)と呼ばれる灰色の石でできた石さじなどです。

石さじは万能ナイフのようなものです。

見ていると、作りたくなります!

けれども、石のかたまりからここまでの形にどうやってするんでしょう??

これはプロの助言を頂かなくては…。

ということで、

石器名人のお二人をお招きしました!!

女子考古部 石器作り

サヌカイトを持ってきて下さった多久市の岩永さんと、八女市でとんぼ玉を制作している山下さんです。

お二人が持参した道具と見本の数々…。

女子考古部 石器作り女子考古部 石器作り

石を割るための石、鹿の角、マッコウクジラの歯!などです。

お二人は、石器以外にも物づくりの名人なのですエクステンション

山下さん作の、矢じりと勾玉(まがたま)。蛇紋岩という綺麗な石です。

女子考古部 石器作り

岩永さんがなめしたアライグマ。

女子考古部 石器作り

ものすごく暖かいです。皮をなめすのにも石器を使うそうです!

女子考古部 石器作り

気分は縄文人ですねゆう★

次回後編、いよいよ石器作りスタートです!!

女子考古部 石器作り

割りますよ〜!!

投稿者 | 989edu |
第7回きゅーはく女子考古部 〜本日のランチ、古代食〜

今回は、部員企画第3弾!

「古代食作りきに挑戦です!

女子考古部 古代食

活動場所は、教科書にも登場する福岡市内の板付遺跡です。

女子考古部

発掘調査によって、水田や水路の跡が見つかっています。

古代、稲作が行われていた場所だったんですね稲

女子考古部

↑復元された水田

さらに、出土した土器(炭化した米粒付き米)の年代などを詳しく調べてみると…

ここは、日本で最も早く稲作が行われていた場所だということがわかりました!

 

きゅーはく女子考古部の古代食でも、もちろんお米を使います。

古代食班が考えてくれたメニューがこちら!

 

〜古代食のメニュー〜

古代米ご飯(古代大豆入り&ムカゴとマテバシイ入り)

古代汁(貝入り&猪肉入り)

デザート(煎り古代大豆&煎りどんぐり)

 

立派なコース料理…よだれ

楽しみですね!

まずは、班メンバーが食材についてお話します。

どんぐりどんぐりは縄文人にとって大事な栄養分でした。

どんぐりの見分け方を、最年少部員さんがわかりやすく説明中きらきら

女子考古部 古代食

女子考古部 古代食

図を書いてきてくれました!

「あく抜きなしで食べられるマテバシイ、あく抜きして食べるイチイガシ」

帽子(かくと)や葉の形が見分けるポイント!

米古代米として知られている赤米は、日本に初めて伝わったお米と言われています。

女子考古部 古代食

今回は他にも、黒米、緑米を使い、白米とそれぞれを混ぜ合わせて炊きます!

古代大豆は、ツルマメという野生種のお豆。

縄文時代から管理栽培が始まって、徐々に現在の大豆の形になっていったそうです。

女子考古部 古代食

とても小さいですね!

このツルマメは板付遺跡で栽培したもの。

お裾分けして頂けるとのことで、事前に部員数名が収穫のお手伝いをしました!

女子考古部 古代食

はアサリを使います。

猪肉、えごま、ムカゴ、きのこきのこ古代から食されていました。

詳しく説明してある「コダイ食のしおり」も古代食班の手作りです!

女子考古部 古代食

お話が終わり、再現された集落へ移動。

女子考古部 古代食

さぁ、食べるための長い戦いのはじまりです…エクステンション

土器は板付遺跡弥生館から復元土器をお借りしました。

念のため、水を入れて漏れないか、ひび割れ具合をチェックします。

女子考古部 古代食

大丈夫そうですね!

大事な炉の石と薪は部員さんが準備しました!

女子考古部 古代食

薪割りも事前に行いました。

女子考古部 古代食

さっそく炉作りスタート!

土器が安定するように、上手に石を組んでいきます。風向きも重要です。

女子考古部 古代食

穴を利用したり…

女子考古部 古代食

3つ並列させたり…

女子考古部 古代食

工夫をして、炉が完成!

女子考古部 古代食

藁と薪をセットして煮炊きをする準備完了です。

次にすること…おわかりでしょうか?

そう、火!!!

火がなければ、お米も炊けない!汁もできない!

というわけで、火おこしスタート!火

交代で、火おこし道具を回します。

女子考古部 古代食

女子考古部 古代食

テンションを上げながらひたすら回すと、煙が!

が、…火種がなかなか出来ません。

女子考古部 古代食

一瞬だけ道具の先に赤い光が見えた!!

が、強風で消えてしまい…。

女子考古部 古代食

竪穴住居の中ならば風を遮れる!と中で回すも…、

つ・か・な・い……ショック

この日は、寒波と強風と前日の雨で、

稀にみる「火おこし悪条件」が揃った日だったようです…涙

悔しさをこらえ、文明の利器(ボタンひとつで火がつくアレ)による点火式が行われました。

女子考古部 古代食

女子考古部 古代食

火を絶やさないようにしながら、いぶされること1時間!

炊く前

女子考古部 古代食女子考古部 古代食

炊き上がり

女子考古部 古代食女子考古部 古代食

土器と土鍋で、綺麗に炊き上がりました!Docomo118

女子考古部 古代食

古代米入りご飯は、もちもちです。

どんぐり入りはまるで栗ごはん!ほくほくしていて、甘くてとてもおいしいハート

古代大豆はポリポリと、食感のアクセントになっていますね。

女子考古部 古代食

お好みで、ご飯にえごまをトッピング!

お汁も出来上がりました!

女子考古部 古代食

貝汁はアサリの出汁がしっかり出ていました。

調味料は、古代から使われているを使いました。

猪肉は柔らかくて臭みもありません。

女子考古部 古代食

寒い日のお汁は温まりますねハート

女子考古部 古代食

部員さんが作ってきたマテバシイディップもおいしかったです!

貝汁やどんぐりの美味しさを知っていた!縄文から日本人は実はとても美食家でした。

今回は食事をするため、どんぐりや古代大豆の採集→炉作り→火おこしを体験しました。

+狩りや農耕も、縄文・弥生時代は自分たちで行っていたのです。

古代の人たちの苦労を身に染みて感じたランチでした。

部員さん手作りの器も合わせて記念写真きらきら

jyosi

ごちそうさまでした!!

板付遺跡の方々、管理されている福岡市職員の方々にたくさんのアドバイスをいただき、

遺跡で火を扱う体験をさせていただきました。

ありがとうございました!

投稿者 | 989edu |
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