全国高等学校歴史学フォーラム2018!リポート その2

「全国高等学校歴史学フォーラム2018!リポート その1」に続いて、福岡県の学校を紹介します。

 福岡県立宗像高等学校 歴史研究会の発表は「本校を例に見た戦時中の学生たちについて」です。来年創立100周年を迎えることがきっかけで学校の歴史を調べ始め、戦時中の学生のことを知ったそうです。全国の様相をふまえた上で宗像高校の状況を整理し、学校の記念誌や卒業生へのアンケートから当時の生徒の声を拾いあげました。

 

 福岡県立筑紫丘高等学校は、この春に郷土研究部を卒部した生徒の個人研究です。題して「『幻の水城』を探る」。宗像高校と同じく戦時中のできごとをとり上げた研究ですが、「古代の水城」の研究だと思った方も多かったようです。7世紀に築かれた水城が事あるごとに、近代戦争においてもなお防衛線として意識されるということは、防塁として最も適切な場所に築かれているということではないでしょうか。時代を超えて存在感を発揮し続ける水城の姿が示されました。

 

 福岡県立糸島高等学校 歴史部は、ここ数年取組んできた鳥居の調査を「糸島地域における石工の基礎的研究」にまとめあげました。糸島高歴史部は2014年、2015年の過去2回、本フォーラムに参加していますが、今回の調査研究は2015年に発表した「イトシマの狛犬」の延長線上にある研究です。狛犬を作る石工は少ないため石工の動向を狛犬から探ることは困難という結論から、調査対象を鳥居に広げました。鳥居の型式分類を行い、型式ごと、時期ごとの分布状況を把握、その変動の様子から石工の動向を導き出しました。

 

 最後は、福岡県立朝倉高等学校 史学部「東峰村に伝わる「伝・為朝母の墓」の調査」です。鎮西八郎と称した源為朝の母の墓が福岡県東峰村にあるらしい、という情報を基に文献資料の調査や聞取り調査を行い、場所の特定に至った過程を発表しました。地元でも忘れられかけているこの墓のことを後世に伝えていくにはどうすればよいか、が目下の課題だそうです。

 

 今回のフォーラムで発表された研究は、研究対象の性質や時代だけでなく、研究手法も様々でしたが、身近なところから題材を得て、フィールドワークやアンケート調査を含む、「資料に直接あたる」という基本をしっかり押さえた堅実な研究ばかりでした。来年のフォーラムが、今から楽しみです。

今年は太宰府天満宮のご協力をいただき、フォーラム開始前にみなで正式参拝しました。

研究発表する側での参加はもちろん、研究発表を見に来るのも大歓迎です。来年の夏も、九州国立博物館でお会いしましょう!

投稿者 | 989tenji |
全国高等学校歴史学フォーラム2018!リポート その1

 2014年から毎年開催してきた「全国高等学校考古学フォーラム」。昨年から「歴史学フォーラム」に衣替えし、発表形式も壇上発表からポスター発表に変わりました。開催時期は例年と変わらず、8月です!昨年はリポートできませんでしたので、今年はシッカリ報告したいと思います。

 

 発表形式が変わりましたので、より多くの学校に参加していただけるようになり、今年は7県10校の学校が参加しました。うち、地元福岡県の学校は4校。にぎやかなフォーラムとなりました。

 

 今回最も遠くから参加したのは福島県立相馬高等学校 郷土部。郷土と書いて「ごうど」と読みます。相馬高校からは現在、当館4階文化交流展示室で開催中の「全国高等学校考古名品展2018」に多くの資料をご出品いただいています。その出品資料のひとつ、土面に注目し、「土面と巨人伝説」について発表しました。土面の出土地は三貫地貝塚。→貝塚形成後に海水面が後退したため、貝塚は内陸部に位置する。→巨人が貝を食べた後に貝殻を捨てた場所が貝塚であるという伝承が生まれる。ということで、土面が巨人伝説と結びつきました。科学的調査の結果だけでなく、地域伝承が伝えることを汲みとることも大切だと考えました。

 

 

 栃木県立学悠館高等学校 歴史研究部の発表は「『地誌編輯材料取調書』から読み解く皆川八ヶ村の信仰史」です。なんと、同校歴史研究部は平成25年度から栃木県皆川八ヶ村の『地誌編輯材料取調書』の翻刻(古文書の文面を誰もが読めるよう活字にすること)に取組んでいるそうです。その翻刻作業の中で気づいたことをテーマにしました。時代を超えて「山」が人びとの暮らしの中で特別な存在であり続けたことにたどり着きました。この「山」の存在については相馬高郷土部の研究でも言及されましたし、巨人伝説は栃木にも伝わるということで、思いがけない共通点が浮かび上がりました。

 

 続いて、群馬県立桐生高等学校 地歴部「江戸時代の信仰のあり方〜墓石調査における形式と戒名の分析を通して〜」をご紹介しましょう。まず、江戸時代に農村部であった安中市の墓石の形と戒名の調査を実施。調査成果を分析し、時期的な変遷と、城下町高崎との関係性を探りました。調査用紙をつくり、調査項目を明確にする等、基本をきちんと押さえた信頼できる調査結果に基づく分析でした。こうした調査による事例の積み重ねが研究の進展につながります。地味だけれども重要な活動です。

 

 2016年に続く2度目の参加、岐阜県立関高等学校 地域研究部の発表は、「よみがえる渡辺三三(さんぞう)旧蔵資料〜文化財の保全と活用を考える〜」。岐阜県出身の歴史学者、渡辺三三。関高地域研究部は、彼が仕事で赴いた満州の地で採集した考古資料、写真や書籍の保存と活用に携わりました。その経緯と、一連の作業の中で考えたことを発表しました。地域研究部が経験したことは博物館が担っている業務の一部であり、日々取り組み続けている課題でもあります。これで終わりとせずに、今後の研究活動の中でも考え続けてほしいと思います。

 

 昨年に続く2度目の参加、長崎県立壱岐高等学校です。壱岐高校はクラブ活動ではなく、東アジア歴史・中国語コースの歴史学専攻の生徒達による研究「壱岐島の黒曜石〜馬立(もうたる)海岸遺跡を中心に〜」です。自分達が通う学校の近くにある縄文時代の遺跡に注目しました。地表調査を行って採集した黒曜石の産地分析を行い、産地によって石器材料とされたり、されなかったりすることと、その理由を突き止めました。実際に自分達で石器を作ってみるなど、実践的な研究でした。

 

 同じく昨年に続く参加となりました大分東明高等学校郷土史研究部。今回は大分新聞を題材に「新聞で追う100年前の大分〜戦争・暴動・疫病〜」について発表しました。地方新聞の記事を通じて、世界で起きた出来事が大分ではどのように受け止められたのか、そして大分では何が起きていたのかに迫りました。世界と関わる大きな出来事を軸にまとめた年表が面白い、という感想が他校の生徒から聞かれました。

 

 

 残る福岡県の学校4校の発表については、「その2」でお伝えします。お楽しみに。

 

 

投稿者 | 989tenji |
この夏、弥生人に会いにきませんか?

7月某日の猛暑の中、博物館の展示室に現れたのは…

弥生人!!

弥生人

実は↓↓↓こちらのイベントのリハーサル中なのです!

弥生人

『弥生人現る!!〜101回目の米作り〜』

弥生時代の米作りのすべてがわかる、九博オリジナル劇!

 

私たちがいつも食べている「お米」

それは、いつから食べられていたのか?

水田はいつ、どうやって作られたのか?

日本で最初のお米作りの謎に迫ります!

 

今回は、その内容を少しだけご紹介!

弥生人

博物館4階の展示室には、縄文〜弥生時代の土器や農具が展示されています。

そこへ登場するのが、お米博士 板付米夫(いたづけよねお)先生です。

米夫先生はお米が大好き(*^^*)

なのできっと、弥生時代の米作りについて教えてくれるはず。

弥生人

弥生時代が大好きな案内人 純米(じゅんべい)は博物館の秘密を知る人物です。

彼の後に続いてトンネルを抜けると、何かが起こるかも…。

弥生人

弥生人の2人の男女が出会うところから、物語が始まります。

体は大きいけど、頼りなさそうな主人公、作郎(さくろう)

作郎にとっては高嶺の花の美女、弥生(やよい)

 

作郎が弥生を振り向かせる為に、先祖代々100年越しの米作りに挑戦します!

村一番のお米作り名人、米助(よねすけ)の力も借りて米作りスタート!

弥生人

果たして、米はできるのか!

そして、弥生は作郎に振り向くのか!?

感動のラストには、巨大な動物も登場します!

せひ博物館でご観覧ください!

弥生人

 

上演日時:8月10日(金)8月18日(土)

     11:00〜14:00〜18:00〜 ※一日3回上演。各回約1時間

場所:九州国立博物館4階 文化交流展示室

料金:文化交流展示室の観覧券のみ必要。高校生以下無料。

申込不要!

俳優の情報など、詳しくはこちらをご覧下さい→

予告編はこちらから→

投稿者 | 989edu |
古代衣装&竪穴住居組み立て体験レポート!Back to the KODAI

5月のGWが、あっという間に過ぎ去ってしまいましたね葉

博物館でも、楽しいイベントが目白押しでした!

今回は、その中の

古代衣装&竪穴住居組み立て体験「Back to the KODAI」のイベントをご報告します!

古代衣装

このイベントは、5月3、4日の2日間、博物館のエントランスで行われました。

竪穴住居の組み立ては、朝早くから、小さなお子様からお父さん、お母さんまで、たくさんの皆さまに参加していただきました!

今回建てた竪穴住居は、朝鮮半島から日本に伝わってきた「松菊里型(しょうきくりがた)といわれる住居です。実物の1/2の大きさです。

竪穴住居

柱がたくさん。これを上手に組み合わせて、ヒモで結び、

竪穴住居

完成です!!1時間半くらいで出来上がりました!

中に入ったり、外から写真を撮ったり…

皆さま、思い思いに楽しんでいただけたようで、嬉しいかぎりですきらきら

 

古代衣装体験のほうは、今回新しい衣装がお披露目されました!

古い時代の衣装から、ご紹介します☆

まずは、おなじみの貫頭衣(かんとうい)。

頭から布を被り、腰ひもを結ぶ衣服です。

お揃いで着ていただきました!

古代衣装

とても良く似合ってます〜!男性の髪型「みづら」もかっこいい!星

 

つづいて、古墳時代の衣装です。

この衣装は、古墳時代の埴輪を参考にして作りました。

古代衣装

男女の衣装をお二人で着ていただきました!並んでいただくと、また素敵ですね〜!

女性は巫女形の埴輪を参考にしています!お美しいですね!キラキラ

古代衣装

ご夫婦で着ていただきました!

お子様もご一緒に☆かわいいです!古墳時代の仲睦まじいご家族ですね!仲良し

 

そして…いよいよ、出来立てほやほやの衣装。

奈良後期〜平安初期(菅原道真公の時代!)です!

男性は、文官朝服(ぶんかんちょうふく)という役人の衣服、

女性は男性と同等の女官朝服(にょかんちょうふく)という衣服を参考に作りました。

この時代はまだ、唐の雰囲気が感じられます。

古代衣装

ご家族で記念写真☆

小さなお子様でも、着ることができました!「かわいい!」とスタッフに大人気でしたえへ

古代衣装

衣装体験ラストのお客様に二人で着ていただきました!並ぶとさらに華やかでとても良いです!花

 

奈良後期〜平安初期の衣装は大人気で、お客様をお待たせすることになってしまい、申し訳ありませんでした。

こんなに大変な服を、古代の人は着ていたんですね。

着付けの出来るボランティアさんは、着せるのがとても速くて大変助かりました!

 

参加してくださった皆さま、ありがとうございました!

このようなイベントを行う際には、九博HP、Twitterなどで告知いたします!

今後もよろしくお願いします拍手

投稿者 | 989edu |
第3回 スケッチしナイト☆ 〜六郷満山の仏さま〜

 

10月21日(土)に、夜間開館の特別企画

第3回 スケッチしナイト星

が4階文化交流展示室で行われましたき

 

 

今回は特別展示「六郷満山展」会期中ということで、

スケッチしていただいたのは・・・

 

阿弥陀如来立像 (あみだにょらい りゅうぞう )  

国東市・瑠璃光寺

 

矜羯童子立像 (こんがらどうじりゅうぞう ) 制吒迦童子立像 (せいたかどうじりゅうぞう )

豊後高田市・真木大堂

 

阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう ) および観音菩薩 (かんのんぼさつ) 勢至菩薩立像 (せいしぼさつりゅうぞう)

豊後高田市・富貴寺

(すべて「六郷満山展」出品作品)

 

の三ヶ所です。

これまでは、スケッチの対象は一つだったのですが、

今回は特別に三ヶ所の中から選んでいただきましたkyukyuゆう★

 

まずは、「六郷満山展」担当研究員より解説おんぷ

それぞれに仏像の表情、顔や体のふくよかさ、

衣のひだの刻み方など

見所や違いを十分に聞いたうえでスケッチ開始。

 

 

今回は20名の方の参加がありました手

中にはうれしい毎回参加の皆勤賞の方もkyu

 

 

お話を少し伺ってみると、

絵手紙教室のグループの方々、

学校で芸術を学んでいる方、

展示室に来たらイベントが行われていたので、

ミュージアムショップでスケッチブックを買って参加された方など、様々。

みなさん思う存分スケッチを楽しまれていましたえんぴつ

 

作品の一部を紹介いたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

次回は未定ですが、当館ホームページでお知らせしますので、

ぜひ、みなさんHPをこまめにチェックして下さいね。

 

投稿者 | 989edu |
第2回 スケッチしナイト☆ 〜阿修羅像を見つめて〜

九博の展示資料をスケッチする

夜間開館の特別企画

スケッチしナイト

第2回目が8月19日(土)に開催されました!

 

今回のお題は・・・

 

「再現文化財 国宝 興福寺 阿修羅立像」

出ました!

みんな大好き阿修羅像矢印上

こちらの像は、入念に調査・分析をして、制作当初の姿を再現したものです。

とても鮮やかな朱色できれいですね〜音符

 

阿修羅像の人気のためか、夏休み効果なのかは分かりませんが・・・

なんと、約30名もの方にご参加いただきました!

 

担当研究員の解説を聞いたのち、スケッチ開始です★

↑もくもくと描いている様子

 

さて、どんなスケッチが出来上がったのでしょうか?

完成した作品を一部ご紹介〜きらきら

力作ぞろいで見ごたえ十分ですね!!!

あまりに熱心に描いている方が多かったため、

予定よりも時間を延ばして描いていただきました。

 

次回は秋頃の予定です!

今回参加できなかった方も、ぜひお越しください♪

 

 

投稿者 | 989edu |
世紀の対決!高校生VSクロマニョン人!!

縄文人の弓矢クロマニョン人の投槍器、果たしてどちらがより多くの獲物を仕留められるのか。

大勢のギャラリーに見守られ、世紀の戦いが今、始まる・・・!!!

 

 

というわけで、「高校生VSクロマニョン人〜今晩のごちそうを狩れ〜」

と題した実験イベントが、去る8月6日(日)開催の

「全国高等学校歴史学フォーラム2017」の中で行われました。

 

対決するのは、動画や本ブログでもおなじみのクロマニョン人 ヘッタと、

奈良県立橿原高等学校 考古学研究部です。

 

橿原高校 考古学研究部のみなさんは、自分で作った石器で鶏肉をさばいて調理したりなど、

とっても音符アクティブ音符に古代を勉強されています。

そんな楽しい部活動の中で、昨年縄文人の弓矢を再現することに成功!!!

同校の弓道部員に使ってもらったところ、なんと

飛距離50メートル越え

発泡スチロールの的に深さ約10cmほど突き刺さる

という実用性に優れた弓矢が完成したというのです・・・!

 

矢を遠くに飛ばす弓と

槍を遠くに飛ばす投槍器。

 

これは、我が教育普及チームの血と涙の結晶である投槍器

狩猟道具としてどんな違いがあるのか?

 

知りたい!

シリタイ!

SHI・RI・TA・I !!!

 

そんな経緯から、この夢の対決(実験)が実現したのですきらきら

 

台風5号の九州への接近により、あわや中止かと思われました本イベント・・・。

雨は降らなかったため、強風のなか何とか実施にこぎつけたところ、

たくさんのお客さんにお集まりいただけました!

 

対決方法は、高校生とクロマニョン人ヘッタが

同じ位置から同じ的を交互に狙い、矢や槍が当たるかどうかを試します。

 

的は3つあり、それぞれ獲物となる動物を想定して距離・高さを設定しました。

必要な飛距離 的の高さ
的.ぅ離轡 10m 0.6m

的▲オツノジカ

12〜13m 1.5m
的マンモス 15m 2m

 

ちなみに、一番近い的との距離(10m)はこのくらい。

いざ、勝負!

 

対決の様子(一部)はこちらをご覧ください電球

見事にイノシシ風船を打ち抜いたヘッタ!きらきら

遠くの的にも当たってましたね。

高校生の弓矢もよく飛んでますね〜\(^o^)/

観客のみなさんも白熱した戦いに歓声をあげていました手

きっと、これらを毎日使っていた縄文人やクロマニョン人は、

コントロールも飛距離も、さらに抜群だったんでしょうね!

 

こうして大盛況のなか、対決の幕は下りたのでした。

 

そのあとは、

「投槍器を使って槍を投げてみたいにこにこ!

という観客のみなさんの声にお応えして、

ヘッタの投槍器体験会を急遽開催しました☆

男の子も

女の子も

高校生も

お姉さんも

きゅーはく職員も!

やあっ!!

 

 

 

しかし、ここでアクシデントが・・・

 

 

 

あーーーーーーーーー!!!!!!!!!!

槍と一緒に投槍器も手から離れてしまい、

コンクリートに打ち付けられた衝撃でまっぷたつに・・・

(左:ショックのあまり嘆くヘッタ)

(右:神妙な面持ちの投槍器を壊してしまった本人)

もともとは、先端のかわいい小鳥の尻尾が

槍を引っ掛けるフックの役割をしていたのですが・・・

小鳥と持ち手の境目が見事に折れてしまいました!

たまごぱっか〜んたまご

 

おや?でもこの折れ方は・・・

ラスコー ハイエナ

《ハイエナのような動物が彫られた投槍器》複製

ラ・マドレーヌ岩陰遺跡(フランス)出土、マドレーヌ文化(約2万〜1万4500年前)、フランス国立考古博物館所蔵

Photo©RMN-Grand Paris (musée de la Préhistoire des Eyzies) / Franck Raux

 

ラスコー展に現在展示中の投槍器と同じでは??

 

この投槍器は、上の写真の右下部分が槍を引っ掛けるフックになっていて、

左下の部分が持ち手が折れた箇所だと考えられています。

折れた箇所を補足して、本来の形を図示すると以下のようになると思われます。

 


 

《ハイエナのような動物が彫られた投槍器》複製 破損箇所の図示

 

また、持ち手に穴が開いている投槍器も発見されていますが、

おそらく投槍器が飛んでいかないように、この穴にひもを通して

腕に固定していたのではないかと思われます。

 

おわかりいただけたでしょうか?

やはり、持ち手とモチーフの境目が折れやすいのですね・・・。

そして、腕にひもを通すことの重要性も再認識。

思わぬアクシデントで、クロマニョン人の苦労と工夫を

またも垣間見ることになりました。

何事も試してみないと分からないものですね!(←教育普及のモットー)

 

こうして、弓矢・投槍器の機能性と、

思いがけず投槍器の破損原因を知ることになった一日なのでした。

 

橿原高校 考古学研究部のみなさん、ありがとうございました!きらきら

正々堂々戦ったあとは、ヘッタも一緒にハニワのポーズ!

 

ヘッタとザッパに会えるのもあと2回!

金曜日夜のきゅーはくに、ぜひお越しください★

 

 

ナイトミュージアム

「クロマニョン人現る!!」

2万年の時を超え、タイムスリップしてきたクロマニョン人に会いに行こう!

大好評につき、追加実施決定!!
平成29年
7月15日(土)
8月4日(金)
8月18日(金)*追加実施
9月1日(金)*追加実施

17時00分〜20時00分の間に数回登場 

会場:九州国立博物館 特別展会場

料金:本展観覧券が必要

 

投稿者 | 989edu |
第1回 スケッチしナイト☆ 開催しました!

夜間開館のスペシャル企画
スケッチしナイトの第1回目が、
5月27日(土)に開催されました!

普段は展示室内のスケッチ禁止しているので、

堂々とスケッチできるのは、この企画のときだけなのです。

 

大日如来坐像

今回のスケッチ対象作品は、

「再現文化財 国宝 円成寺大日如来坐像」

 

スケッチの前に、担当研究員より解説がありました。

大日如来坐像解説

運慶作の大日如来坐像を、

同じ素材、同じ技法を使って

制作当初の姿に再現したものです。

作られた当時は全身が黄金に輝いていたんですね

見どころ(描きどころ?)を聞いた後は、

いよいよスケッチ開始です!

 

スケッチ風景

↑真剣にスケッチ中。

 

・・・1時間後。

 

参加者の素敵な作品をいくつかご紹介します!

 

ユカコさんの作品

↑ユカコさんの作品

 

ヨコヤマさんの作品

↑ヨコヤマさんの作品

 

フジコさんの作品

↑フジコさんの作品

 

参加者からは、

「1時間はあっという間でした」

「またぜひ開催してください!」

といった意見がありました。

 

次回は夏頃開催の予定です。

ぜひご参加ください!

 

投稿者 | 989edu |
“夜の博物館たんけん隊”を開催しました!

5月6日(土)に “夜の博物館たんけん隊”第1回目を開催しました


 


毎月第1土曜日の夜間開館の時に特別に行われるバックヤードツアーでは
普段はスタッフしか入ることのできない4F展示室の裏側を歩きます

 ※毎週日曜日にボランティアが案内するバックヤードツアー

    (免震層や収蔵庫、文化財保存修復施設の見学)とは別コースです。

 

 


展示課主任研究員の岸本さんを先頭に、いざ出発〜!



〜 その1:展示する 〜


まず最初に、展示で使われるケースの下を特別に開けて、その仕組みをご紹介


 

 

展示ケースの下には文化財に適した湿度を保つ調湿剤や、照明装置が入っています。
文化財の魅力を引き出すために、光の当て方や明るさを工夫しています



〜 その2:運ぶ 〜


つづいて、文化財専用の大型エレベーターに乗ってみましょう〜


 
 

高さ3.8m、奥行5mの巨大なエレベーターにもかかわらず、振動がほとんどなくとっても静か。合計5tまで積み込むことができます。
初めて乗ったお客さんたちもびっくり 歓声があがっていました



〜 その3:守る 〜

 

さて、館内のあちこちにあるこの箱は・・・いったい何だと思いますか


 


答えは、虫を観察するための粘着トラップなんです
これを月2回交換して虫を観察することで、
館内の環境を常にチェックしています

そして、扉の入口にはこんな仕掛けもあるんです


   


ドアの隙間にテープを貼って、外部から虫の進入を防いだり
粘着テープ付足用マットで、靴の裏のゴミを取ってくれるんですね

 

最後に、大切な文化財を守るためにこんな取り組みもしています

 

文化財害虫がついている可能性がある場合は、例えば窒素や二酸化炭素を入れて殺虫したり、マイナス30℃になる大型冷蔵庫に入れて処理したりと
地球にやさしく、しかもそれぞれの文化財に合った方法で対処しています

 

 


廊下もゴミひとつなく、いつも綺麗でピカピカです
紙類やダンボールは、虫のエサになる恐れがあるので、置いていません。

約1時間のツアーでしたが、終了後も参加者の皆さんは熱心に質問をしたり

展示ケースをじっくり覗いていました


次回のツアーは6月3日(土)です。みなさん、ぜひお越しください!

 
夜間開館関連イベントはこちら  
 http://www.kyuhaku.jp/yakan/index.html
 

 

 

投稿者 | 989tenji |
満福祭!

平成29年元旦スタートの特別展

「宗像・沖ノ島と大和朝廷」

多くの方々にお越しいただき

スタッフ一同、感謝感謝の日々です!

さて、気になるチラシを発見しましたのでご紹介!

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満福祭(まんぷくさい)とはびっくり

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むなこれDocomo108

どうやら宗像のオシャレな工芸品のようですね

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むなめし屋台Docomo108Docomo108

宗像といえば海の幸えへ

おいしそうきらきらきらきら

一気にお腹がすいてきましたあ

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エコトンDocomo108醤油マンDocomo108Docomo108

気になりますね手

来て見てのお楽しみstar

 

満福祭は1月7日(土)から9日(月・祝)の三日間!

宗像満喫のこの機会をお見逃しなく星

投稿者 | 989tenji |
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