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三国志!!!! −三国志展の動物たち 
 今月1日から九州国立博物館3階特別展室において開催中の特別展「三国志」!

 14世紀に作られた「物語としての三国志」(『三国志演義(さんごくしえんぎ)』)のもとになった、約1800年前の中国(後漢時代〜三国時代)。
 魏(ぎ)・蜀(しょく)・呉(ご)の3国が並び立ち、曹操(そうそう)や劉備(りゅうび)、孫権(そんけん)などの武将が大活躍していた、まさにその時代の出土遺物を一堂に集め、実際に使っていた武器や墓に納められた副葬品などから、リアルな三国志の姿を復元しようという、意欲的な展覧会です。
 今日も、その展示の一部をご紹介しましょう!!

 「三国志」展の展示品の中で、個人的に見所のひとつとして強く推したいのが、さまざまな動物をモチーフとした作品たちです。
 まずは、動物そのものを主題とした展示品を一挙にご紹介しましょう!

玉(ぎょく/古代中国で珍重された石材)で作られた豚、
「玉豚」(ぎょくとん)。DSC_1689.JPG
曹操(そうそう)の父親で、後漢(ごかん)末期に大臣をつとめた曹嵩(そうすう)の墓(推定)から出土。手に握りやすい棒のような形ですが、これを握らせることで、子孫繁栄や死後の世界での豊かな暮らしを願ったんだそう。豚は子沢山だからなんだって。

青銅に金象嵌(ぞうがん)をほどこした
「豹」(ひょう)。DSC_1688.JPG
劉備(りゅうび)の祖先とされる中山王劉勝(りゅうしょう)の妻の墓から出土した敷物用の重石(おもし)で、金やメノウを使った豪華なつくり。うずくまる豹は手足が太くて、小さいけど強そう!目の色が左右でちがうのも要チェックやでぇ!

大きな「獅子」(しし)。DSC_1687.JPG
獅子は本来、ライオンのことを指しますが、ライオンがいない地域(日本とか)では想像上の動物や神獣としてさまざまに変化しました。この獅子像は本来のライオンの姿をかなり写実的にあらわしています。漢時代には西域から献上された獅子を宮廷で飼育したという記録があり、これをつくった人は本物の獅子(ライオン)をみたことがある人かも!?

お墓を守る「犬」(いぬ)。DSC_1475.JPG
ハーネスをつけていて、番犬だとわかります。前から見るととてもりっぱな体格ですが、下半身、特にうしろあしはちいさい!墓荒らしを威すため、上半身にとくに力を入れてつくったんでしょうが…

羊形容器、「羊尊」(ようそん)。DSC_1474.JPG
呉の特産品、青磁でつくった大型のいれもの。これでお酒を注いだのかな?わき腹には羽根が表現されていて、ただの羊じゃないことが分かります!

「獅子形盂」(ししがたう)。DSC_1715.JPG
同じく青磁でつくられた容器ですがすごくちっちゃい。背中の穴にたとえばろうそくなどを差して使ったともいわれますがはっきりとした用途は分かっていません。ちっちゃいにもかかわらず、タテガミの毛の流れや歯の並びなど、細かいところが実に丁寧に表現されている優品で、某九博職員も一番のお気に入りだとか。

足が太すぎィ!「水鳥」(みずどり)DSC_1479.JPG
とさかでかろうじて…「鶏」(にわとり)DSC_1707.JPG
ニッコニコの…「犬」(いぬ)DSC_1483.JPG
この3つはいずれも、曹操の息子のひとりである曹植(そうしょく)の墓に納められたもの。兄である曹丕(そうひ)が魏の初代皇帝になったのに対して、曹植は晩年、都から遠ざけられて失意のうちに亡くなったとされます。さびしさを紛らわせるために飼っていた動物たちを墓に入れたんでしょうか…

棺おけを載せる台、
「虎形棺座」(とらがたかんざ)。DSC_1482.JPG
2個が1組で棺おけの台座として用いられました。かなり図案化されていて、肩の部分の毛の流れの表現が独創的!歯並びが異常によい虎ちゃんで、草食動物じゃないかと疑いの目を向ける九博職員もいたとかいなかったとか…

いかがですか?勇猛な武将たちが使った武器を見るのも三国志展のひとつの楽しみですが、三国志の時代に人々が親しみをもって接していたであろう動物たちのすがたを楽しむことができるのも、この「三国志」展のいいところかもしれません。武将や戦いにあまり興味が持てないそこのあなた、楽しいすがたの動物たちに会いに三国志展に足を運んでみてはいかがでしょうか?

特別展「三国志」は、九州国立博物館3階特別展室にて来年1月5日(日)まで開催中です!
会期が後半になるにつれて、会場が込み合うことが予想されます。ぜひお早めに足をお運びください!
投稿者 | 989tenji |